Happy Birth Day to Me


以前の私は、年が明ける頃、そして歳を重ねる頃、いつも何かを書きながら年越しをしていました。

その1年、どんな事があったのか、私は何を思いながらその1年を過ごしたのか、そして新しい1年を、どう過ごしたいのか・・・
確認するように、気持を落ち着かせ、何かを書く。

ある時、今まで書いたものを読み返してみて、何だか切なくなってしまったことがありました。
毎年毎年、「今年こそは幸せになれますように」と祈りながら年越しをしていたのです。

良く「あの頃に戻りたい」と言う人がいますが、私は1度だってそんな事を思った事がありませんでした。
早く先に進みたい。
早く一刻も早く。

明日になれば、来月になれば、来年になれば・・・今より少しは幸せになれているかもしれないから・・・

自分が子供だった頃のその気持は、今考えると、ほんの些細な事だったりします。
学校が嫌いで早く大人になりたいと望んでいたり、自由に恋人と会えなくて家を出たいと望んだり、失恋して傷付いたり。
笑っちゃうような、小さな不幸。
でもその頃にはそれが精一杯で、それが世界の全てだった。

だから毎年言い聞かせるのです。
「これが全てじゃない。
私はまだほんの小さな世界しか知らないんだから。」と。

そして毎年自分に言うのです。
「1年、お疲れさま!
今年も1年、よろしくね!」と。

これがここ数年の、私から私への、誕生日プレゼントなのです。

2003.7.19

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